甘さの奥にある旨み。京都・すき焼き キムラ

京都マラソンへの参加をきっかけに、家族で京都へ。
関西に来るのは年に一度の出張くらいで、どこか少しだけ非日常の感覚がある。

ふと、昔大阪に住んでいた頃のことを思い出す。
当時はミラジーノに乗って、下道でふらっと出かけていた。
時間はかかるけれど、その分だけ旅っぽさがあった。

今回は家族旅行も兼ねているので、せっかくなら“ちゃんと美味しいもの”を食べたい。
選んだのは、京都の老舗すき焼き店
すき焼き キムラ。

行列の先にある、昔ながらの一軒

店に到着すると、すでに行列。
観光地特有の軽い待ちではなく、しっかり並ぶタイプのそれだ。

結果、約1時間。
でも不思議と嫌な感じはなく、むしろ期待値がゆっくりと上がっていく時間。

ようやく通された店内は、どこか懐かしい空気。
華やかさというより、歴史の重みと安心感がある。

メニューはシンプル、だから迷わない

メニューは驚くほどシンプル。
余計な選択肢はなく、いいものをそのまま出すという潔さ。

今回は目当てのロースすき焼き(3,300円)を注文。

席に着くと、店員さんが手際よく鍋の準備をしてくれる。
ここで少し驚くのが、京すき焼きならではのスタイル。

まず、肉を鍋に広げる。
そして、その上から砂糖をしっかりとかける。想像以上にたっぷりと。

さらに割り下を加えて、じっくりと火を通していく。

見た目はかなりシンプルなのに、どこか儀式のような美しさがある。

一口でわかる、美味いということ

火が通ったタイミングで、いよいよ一口。

——これは、うまい。

甘さと旨みのバランスが絶妙で、
先ほどの砂糖がただ甘いだけでなく、肉の旨みを引き出す役割になっているのがわかる。

派手さはない。

最近のトレンド系グルメとは違う、むしろ昔ながらだからこそ新鮮に感じる味

京都で食べるべき一品

観光地としての京都は、どこか洗練されすぎている部分もある。
でも、こういう店に入ると、その奥にある本物の京都を少しだけ感じられる。

並ぶ価値があるかと聞かれたら、間違いなく「ある」と答える。

京都に来たら、ぜひ一度は体験してほしい。
派手ではないけれど、確実に記憶に残る一皿だ。

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