国立競技場の脇を抜けて、千駄ヶ谷をゆっくり歩いてみたい。
観光地らしさはなく、かといってローカルすぎない。
そんな静かな街に、気になる場所がいくつか点在している。
服を見て、コーヒーを一杯。
それをていねいに繰り返すような一日を、一度試してみたい。
TEATORA は、機能と服飾美が両立している
最初に向かいたいのが、国立競技場前に構える「TEATORA sendagaya」だ。
TEATORAは、旅や移動を前提に設計された機能服を作るブランドとして知られている。
パッカブルなジャケットやパンツを軸に、素材と縫製に相当こだわっているらしく、 一見シンプルなのに、着てみるとまるで違う、という声をよく耳にする。
ここはその旗艦店。
クリエイターや編集者、デザイナーといった、仕事道具にも身のまわりのものにもこだわる人たちに支持されているブランドで、 渋谷区神宮前にある店内には、ラインナップがひと通りそろっている。
店内は余白のあるディスプレイが印象的で、 じっくり手にとって選べる空気感である。
いい服というのは、理由を説明しなくていい服だと思っている。 TEATORAがその感覚に近いのかどうか、実際に手で触れて確かめてみたい。
uni sendagaya——焙煎の「ラボ」で、一杯をじっくり待ってみたい
TEATORAを出たあと、同じ千駄ヶ谷エリアで立ち寄ってみたいのが「uni sendagaya」だ。
表参道に店を構えるスペシャルティコーヒーショップ「uni」の、焙煎拠点となっている。
表参道の店とは少し役割が違って、ここは自家焙煎をじっくり行うラボ的な位置づけなんだとか。
コーヒーが好きな人間にとって、「焙煎されたばかりに近い豆で淹れた一杯」というのは、やはり特別な意味がある。 どんな焙煎度合いの豆が並んでいるのか、どういうかたちで提供されるのか、そのあたりは訪れてみないとわからない。
だからこそ、行ってみたい場所になっている。
ここでどんな一杯に出会えるか、少し楽しみにしている。
KITASANDO COFFEE——10種以上の焙煎豆から、今日の一杯を選びたい
同じ千駄ヶ谷の中で、もう一軒だけ足をのばしてみたい場所がある。 「KITASANDO COFFEE」だ。
10種類以上の焙煎豆から好みで選べる、コーヒースタンド。 産地や焙煎度合いで並んだ豆を見ながら選ぶ、あの時間が好きな人には刺さる場所だと思う。
スペシャルティコーヒーの店でも、カウンター越しにさっと出てくるスタイルと、 豆について話しながらゆっくり選べるスタイルとでは、全然違う体験になる。 KITASANDO COFFEEは後者に近い雰囲気だそうで、だから気になっている。
「静かなコーヒースタンド」という言葉が、この店を調べたときにずっと頭に残っている。
派手さはなくていい。ただ、自分の好みをていねいに聞いてもらえる場所で、一杯を飲んでみたい。
それがこの店に行ってみたい、いちばんの理由だ。