東京ミッドタウン日比谷の一角にあるBuvette TOKYO。

扉を開けた瞬間、そこに広がるのはショッピングモールの中とは思えない景色だった。
真鍮色に輝く天井。
大理石のカウンター。
ワインボトルが並ぶバックバー。
そして、行き交う人たちを眺めながらゆっくり過ごせるオープンな空間。
ニューヨークで生まれ、パリにも店を構えるBuvetteは、「朝から夜まで気軽に楽しめる街のフレンチ食堂(ガストロテック)」というコンセプトを掲げる人気店だ。

一杯のラテで始まる、少し贅沢な朝
ラテアートが美しく描かれたカフェラテ。
一口飲むと、エスプレッソの香りとミルクの甘みがゆっくり広がる。
慌ただしい朝でも、この一杯があるだけで時間の流れが変わる。
カウンター越しにはエスプレッソマシンやスライサーが並び、バリスタやスタッフの動きを眺めているだけでも心地いい。
料理が出来上がるまでの時間さえ、この店では楽しみの一つになる。
ブランチは、ワッフルという選択
今回いただいたのは、ベーコンと半熟卵、チーズを合わせたセイボリーワッフル。
甘さ控えめのワッフルに塩気のあるベーコンと、とろりと流れる黄身。
メープルシロップを少しかければ、甘さと塩気が絶妙なバランスになる。
「朝食」と「ランチ」のちょうど真ん中。
そんな曖昧な時間に食べたくなる一皿だった。

日比谷という街に似合う空気
Buvetteの魅力は料理だけではない。
店内と街が自然につながるような設計になっていて、入口越しには東京ミッドタウン日比谷を歩く人の姿が見える。
買い物帰りの人。
映画を観終えた人。
近くで働く人。
さまざまな人が交差する日比谷の空気が、そのまま店内にも流れ込んでくる。
テラス席も人気があり、天気のいい日はヨーロッパの街角にいるような気分を味わえる。
一人でも、誰かとでも
カウンターでコーヒーを一杯。
友人とブランチ。
仕事帰りにワインと小皿料理。
朝から夜まで使える店だからこそ、その日の気分に合わせて楽しめる。
何度訪れても違う表情を見せてくれるのがBuvetteらしさだ。
東京には素敵なカフェがたくさんある。
でも、「街の空気ごと味わえる店」はそう多くない。
Buvetteは料理を楽しむだけではなく、人の流れや会話、光の入り方まで含めて一つの体験になる。
朝の一杯でもいい。
休日のブランチでもいい。
日比谷へ行く理由が、また一つ増える店だった。