服を一着買うか買わないか迷いながら歩いて、器を手に取って、コーヒーを飲んで帰る。
そういう一日が、蔵前ならできそうな気がしている。
観光地っぽすぎず、トレンドに浮かれてもいない。
職人の街だった記憶が残る路地に、自分たちの基準で丁寧につくられた店が点在するエリア。
ここで一日かけて「自分が何に惹かれるか」を確かめてみたい。
まず最初に、WEEKENDER SHOP へ
輸入卸の仕事をしてきたオーナーが選んだ服や道具が揃うらしい。
その経歴が気になっている。
「売れそうなもの」より「本当にいいもの」を知っている人の棚は、どうしても違う。
どこかの雑誌が「旬」と言っているわけでも、大量に並んでいるわけでもなく、 ただ静かにそこにある、という感じの店だ。
服でも道具でも、自分が何かを手に取ったとき「なぜこれにひかれるのか」を考えるきっかけになりそうな場所。
そういうセレクトショップが、蔵前の入口にある。
同じ蔵前で、道具屋nobori へ
WEEKENDER SHOPをあとにしたら、次は道具屋noboriへ足をのばしてみたい。
from afarの系列店で、器や雑貨を扱うセレクトショップだ。
カフェで使われている食器を、ここで実際に選べるらしい。
好きな店の世界観が、器というかたちで家に持ち帰れるとしたら。 棚の並びが気になっていて、実際に手の中でどんな重さや質感なのか、確かめてみたい。
道具やものに興味があるのに、食器はなんとなく後回しにしてきた。
でも毎朝コーヒーを飲む器ひとつで、朝の時間は少し変わる気がする。
そのきっかけになる場所が、この街にある。
最後に、from afar でひと息
道具屋noboriと同じ系列の、カフェ from afar。
蔵前のカフェ文化を牽引してきた店だと、あちこちで目にする。
写真で見た店内の雰囲気が、なんとなく自分に向いている気がした。
派手ではないけれど、ちゃんと自分たちの時間軸で存在している、そういう場所なんだろうと思っている。
どんなスイーツが並んでいるのか、どんな古道具と向かい合う席なのか、実際に訪れたら確かめたい。
ものを選ぶ目が、少し鋭くなって帰れたら
WEEKENDER SHOPで服や道具の「基準」に触れて、 道具屋noboriで器を手に取り、 from afarで静かに一日を閉じる。
何かを買う日にしてもいいし、眺めるだけでもいい。
ただ「自分が何にひかれるか」を、この街で少し確かめてみたい。
それだけで、蔵前に来る理由になると思っている。