世田谷線に乗るたびに、いつか降りてみたいと思っている駅がある。 松陰神社前。
観光地になりきっていない。でも何もないわけでもない。 そのあいだにちょうどいい店が、静かに点在している。
ビストロで昼を食べて、古着を掘って、好きな空気の店に立ち寄って帰る。
それだけの午後が、なぜかいまいちばん贅沢に思える。
最初にひかれた一軒。Grand Arbre でランチを
松陰神社前駅を出てすぐのところに、Grand Arbre(ゴン アルブル)がある。
パリの田舎にあるビストロみたいな店だ。
気取らない、でもちゃんとしている。そういう一軒だそう。
「パリの田舎」という言葉の感じが、このエリアのサイズ感にちょうど合っている気がして。
ランチを食べながら、午後をどこで過ごすか考えるような時間を過ごせたら、と思っている。
そのあと、世田谷通りへ。White Circle で古着を掘る
ランチのあとは、世田谷通り沿いにある White Circle(ホワイトサークル)に向かってみたい。
間口一間のコンパクトな古着店だそう。
こじんまりしているのに、ファッション業界の人間によく知られているらしい。
そういう店が好きだ。 セレクトが鋭くて、外から見てもすぐにはわからない。 でも知っている人には、ちゃんと伝わっている。
コンパクトな空間にどんな服がかかっているのか、自分で見て確かめてみたい。
掘り出せる何かがあるかどうか、それを確かめにいくだけで十分な理由になる。
同じ街で、もう一軒。FRIDGE で時間をつかう
White Circle のあと、足をのばして FRIDGE(フリッジ)にも寄ってみたい。
古着・新品・雑貨・植物が取り揃えられている。
カテゴリにきれいに分けられていない店には、たいてい何かおもしろいものがある。
セレクトされた雑貨と植物が同じ棚にあるような場所で、時間をかけて見て回りたい。
何を買うかではなく、どう過ごすかで選ぶ店がある。 FRIDGE はそういう店な気がしている。
世田谷線の一日に、ちょうどいい余白を
ランチ、古着ディグ、雑貨のある店。 それだけのルートなのに、松陰神社前エリアで組み立てると、妙にバランスがいい。
派手でもなく、観光っぽくもない。 でも、ちゃんと自分で選んだ一日になりそうだ。