谷根千を歩いていると、つい立ち止まってしまう店がある。
千駄木駅と西日暮里駅のちょうど間あたり。不忍通りから少し入った場所に現れる、大きなピンクのロゴが目印のインテリアショップ「FUNagain(ファンアゲイン)」。

古いものではなく、もう一度楽しむもの
FUNagainは2022年に谷根千エリアにオープンした、家具と雑貨を扱うインテリアリユースショップ。
店名には「FUN again=もう一度楽しむ」という意味が込められている。
店主を務めるのは、アパレル業界で店舗レイアウトやビジュアルを手掛けてきた高島大輔氏と、バイヤー経験を持つ中山良子氏の夫婦。
ジャンルや年代、国籍に縛られず、感覚的に「面白い」と思えるものを集めている。
空間そのものが、一つの編集物
店内は、まるで雑誌の1ページのようだった。
無骨なパーケットフロアに、ヴィンテージ家具、照明、アクリル什器、植物、食器、アートが絶妙な距離感で配置されている。
正面奥のピンクの壁が空間にリズムを与え、どこを切り取っても絵になる。
リユースショップにありがちな物量感ではなく、あくまで「編集された空間」として成立しているのがFUNagainの魅力だ。

家具も雑貨も、ジャンルレス
印象的だったのは、北欧家具の横に昭和レトロのオーディオが置かれ、その隣には現代的なアクリル什器が並んでいること。
普通なら交わらないもの同士が、不思議なほど自然に共存している。
「これは北欧だから」「これはミッドセンチュリーだから」という文脈よりも、「自分が好きかどうか」を大切にする。
FUNagainが提案しているのは、インテリアの知識やルールではなく、自分の感覚で選ぶ楽しさなのかもしれない。

一期一会だからこそ、何度も通いたくなる
取り扱う商品はほぼ一点もの。
家具も雑貨も入れ替わりが早く、毎週新しい景色に出会える。
SNSで紹介された商品を目当てに、開店前から行列ができることも少なくない。
だからこそ、ここでは「今日は何も買わないかもしれない」という時間すら楽しい。
宝探しのように店内を巡り、気づけば部屋に置いたときの情景を想像している。
その体験こそが、FUNagainの最大の魅力だ。