綾瀬駅は、目的地になることが少ない街かもしれない。
北千住へ向かう途中。
亀有へ行く途中。
千代田線で通り過ぎる駅。
だからこそ、降りてみる価値がある。
駅から数分歩いたビルの2階。
階段を上ると現れるのが、シルビア 綾瀬店だ。
赤い絨毯。
赤いソファ。
大きなシャンデリア。
昭和の純喫茶を思わせる空間なのに、どこか新しい。綾瀬駅から徒歩数分という立地ながら、ゆったりとした84席を備え、Wi-Fiや電源席もあり、現代の使いやすさも兼ね備えている。
純喫茶だけど、昔を懐かしむだけじゃない
「レトロ」という言葉だけでは、この店は説明できない。
壁にはクラシカルな装飾。
ゆったり座れるボックス席。
少し暗めの照明。
どれも昭和の喫茶店を思わせる。
でも、若い人が自然と集まり、一人で本を読む人もいれば、ノートパソコンを開いて仕事をしている人もいる。
懐かしさを再現しているというより、今の暮らしにちょうどいい形で残している。
そんな印象だった。
ナポリタンも、クリームソーダも
シルビアと聞いて思い浮かぶのは、昔ながらの喫茶メニュー。
鉄板ナポリタン。
自家製オムライス。
クリームソーダ。
プリン。
流行を追うわけではない。
でも、何年経っても食べたくなるものばかりが並ぶ。
最近は映えるカフェが増えた。
だけど、シルビアには落ち着くという魅力がある。
綾瀬という街によく似合う
綾瀬は、大きな観光地ではない。
チェーン店もある。
住宅街もある。
昔ながらの商店街も残る。
派手さはないけれど、生活の匂いがある街だ。
シルビアも、その空気によく馴染んでいる。
毎日通う人。
休日だけ訪れる人。
どちらにも居場所がある。
「また来よう」と思える喫茶店
MOZiでは、何度も通いたくなる店を大切にしたい。
新しいからではない。
話題だからでもない。
その場所で過ごした時間が、少しだけ心地よかった。
その理由だけで十分だと思う。
シルビアは、そんな一軒だった。
階段を降りるころには、「また綾瀬で途中下車してもいいな」と自然に思っていた。