渋谷は、新しい店が次々と生まれる街だ。
でも、本当に何度も通いたくなる店は意外と少ない。
そんな中で、また来たいと思わせてくれたのが、渋谷・東の路地裏にあるBOUCHERIE AmiaBras(ブシュリー・アミアブラ)だった。
店名には「友達(Ami)のために腕(Bras)を振るう」という思いが込められており、自家製加工肉やロースト肉を看板にしたカジュアルフレンチとして親しまれている。BOUCHERIE AmiaBras
入口の先にある、小さなフランス
店の前に立つと、まず目に入るのは鮮やかな黄色いテント。
フランス国旗が風に揺れ、植物が並ぶテラス席からは、楽しそうなランチタイムの空気が伝わってくる。
肩肘張るビストロではない。
近所の人がふらっと立ち寄り、常連がワインを片手に昼を過ごしている。
そんな街に根付いた温度感が、この店にはある。

肉を知っている店のランチ
この日選んだのは、日替わりランチプレートのローストポークのランチ。
皿いっぱいに盛られた豚肉は、しっとりとした火入れ。
ナイフを入れると驚くほどやわらかい。
上からかかったトマトソースは酸味がほどよく、豚肉の甘みを引き立てている。
付け合わせはたっぷりのサラダ。
一口食べれば「肉屋のビストロなんだ」と納得できる満足感がある。

ランチだからこそ分かる実力
ディナーでワインと肉を楽しむのもいい。
でも、その店の本当の実力はランチに出る気がしている。
限られた価格の中で、どれだけ満足させられるか。
BOUCHERIE AmiaBrasは、その答えをしっかり持っていた。
素材。
火入れ。
ソース。
どれも丁寧で、余計な演出がない。
だからこそ、また食べたくなる。
渋谷でランチに迷ったら、少しだけ歩いてみる
スクランブル交差点の賑わいから少し離れるだけで、街の表情は変わる。
路地裏には、小さくても長く愛される店が残っている。
BOUCHERIE AmiaBrasも、その一軒だった。
流行を追いかけるより、ちゃんと美味しいものを食べたい日。
そんな日のランチに、また足を運びたくなる。