9月13日、埼玉スタジアム2002。
3連敗から始まったシーズンを、3連勝で立て直してきた浦和レッズが、ファジアーノ岡山をホームに迎えた。
ここで勝てば、いよいよ上昇気流に乗れる。
そんな期待を抱かせる一戦だった。
しかし、サッカーは最後まで何が起こるかわからない。
浦和は試合終了間際の失点によって、岡山に1-2で敗れた。入場者数は30,767人。
先制を許すも、南野のゴールで追いつく
試合は18分、岡山の大森博に先制点を許すところから始まった。
浦和にとっては、追いかける展開。
それでも27分、南野遥海がゴールを決め、1-1。
早い時間帯で同点に追いついたことで、スタジアムの空気も少しずつ浦和へと傾いていく。
そこからは両チームとも決定的な場面を作りながら、なかなか次の1点が生まれない。
前節までの浦和は、開幕3連敗のあとに3連勝。
特に鹿島戦では10年ぶりとなるアウェイ勝利を挙げ、チームとしても少しずつ安定感を取り戻していた。
だからこそ、この岡山戦は「4連勝」を期待したくなる試合だった。
そして、最後の最後に
1-1のまま試合はアディショナルタイムへ。
90分を過ぎても、どちらに転ぶかわからない展開が続いた。
そして90+11分。
岡山の立田悠悟が放ったボールがゴールへ。
浦和にとって、あまりにも痛い決勝点だった。
結果は1-2。
90分間を戦い抜いた最後の最後に、勝ち点を逃すことになった。
立田自身は試合後、決勝ゴールについて「クロスを狙っていた」と振り返っている。
狙いとは少し違った形だったボールが、そのままゴールになる。
それもサッカーの面白さであり、残酷さでもある。
「取れるチャンスを取れなかった」
試合後、浦和の曺貴裁監督は、最後の失点について悔しさをにじませた。
それと同時に、「取れるチャンスを取れなかった」ことが敗因だったと振り返っている。
この言葉は、この試合を象徴しているようにも思える。
浦和が一方的に押し込まれていたわけではない。
追いつく力もあった。
試合をひっくり返す可能性もあった。
だからこそ、最後の一歩が届かなかったことが悔しい。
3連敗から3連勝へ。
ようやくチームが前を向き始めたタイミングだっただけに、この敗戦は単なる「1敗」ではない。
ここから再び、チームがどう立ち上がるのか。
そこが問われる試合になった。
勝つことだけが、前進ではない
サッカーでは、勝った試合よりも負けた試合のほうが、そのチームの現在地が見えることがある。
浦和にとって岡山戦は、まさにそんな一戦だった。
開幕3連敗。
そこから3連勝。
そして、ホームでの惜敗。
まだシーズンは始まったばかり。
ここで下を向く必要はない。
むしろ、勝ち続けているときには見えにくかった課題を、もう一度見つめ直すタイミングなのかもしれない。
岡山の木山隆之監督も、埼玉スタジアムで勝つことの難しさに触れながら、選手たちが粘り強く戦ったことを評価している。岡山はこの勝利で3連勝となった。
浦和にとっては悔しい夜。
けれど、シーズンはまだ続いていく。
次にホームへ帰ってくるとき、今日の悔しさをどんな形で見せてくれるのか。
サッカーは、負けた次の日からまた始まる。
次の一試合を、また楽しみにしたい。